位牌の選び方を説明します

位牌はどこで購入するか

位牌はどこで購入したらよいか

最近、「位牌はお寺が用意してくれるものだと思っていた」と、四十九日法要が近づいて大あわてする方が増えています。
位牌はお寺が用意してくれる場合もありますが、一般には四十九日までに仏壇店で購入しておくものです。
仏壇店以外でも最近は、葬儀社や石材店などで位牌を扱っているところもありますが、やはり専門知識を持った信頼できる仏壇店で購入するのが安心です。

それでは信頼できるお店を見つけるには、どうしたらよいでしょうか?
まず、店に入ったとき、良い感じかどうかが大切なポイントのひとつです。入った雰囲気が良い、店員の対応が良い店がいいでしょう。
そして、大きいお店と小さいお店の両方をご覧になるとよいでしょう。
信頼できるお店は、規模には関係ないものです。大きくて有名なお店が必ずしも良いとは限りませんし、小さくて無名であっても満足できるお店はたくさんあります。

次に、店員が宗派によって異なる戒名の入れ方など、位牌の幅広い知識を持っていると安心できます。
納得いくまで位牌を見せてくれることも大切です。また、自分の予算に見合った位牌をすすめてくれるなど、細やかな気配りがあり、誠実に対応してくれる店が良い仏壇店といえるでしょう。

また位牌は、戒名の文字を入れて初めて本来の役割を果たします。
位牌は故人そのものと考えられていますので、丁寧に戒名の文字を入れることが重要です。
位牌を購入する時は、文字入れサービスとか、文字彫り無料などの言葉に惑わされずに、真心を込めて戒名の文字を入れてくれる仏壇店を探すことも大切です。

最近は仏壇店に、豊富な知識を持った仏事コーディネーターがいます。仏事コーディネーターのいる店を選ぶことも仏壇店選びの重要なポイントです。
何軒もお店を移動するのが大変だ、とお考えの方は、東京の浅草仏壇通りに行かれてみたらどうでしょう。50軒の仏壇店が軒を連ねていますので、見て回るのにとても便利です。あなたも何軒か回れば、そのなかで、気に入った位牌に出会えるはずです。

仏事コーディネーターという資格

2004年にスタートした「仏事コーディネーター」という資格は、仏事コーディネーター資格審査協会(後援・全日本宗教用具協同組合)が与える資格です。
仏壇店などで働く人たちが仏壇・仏具に関する豊富な知識を持つとともに、消費者のことを考えて販売し、嘘偽りのない説明をする店員を養成することを目的としています。
仏事コーディネーターは仏壇・仏具の意味、歴史性、素材、技法、デザインだけではなく、仏事の意味やしきたりに精通している店員で、消費者に仏壇・仏具の持つ価値を適切に説明でき、アドバイスできる販売員です。
仏事コーディネーターがいる仏壇店を選ぶのも、店選びのひとつのポイントです。