位牌の選び方を説明します
位牌の安置場所・位牌の魂入れ
位牌の安置場所
四十九日法要で住職に魂入れをしていただいた位牌は、家の仏壇に安置します。
位牌をそのままむき出しで置いておくことは、よくないとされていますので、仏壇のない家は四十九日までに仏壇の用意が必要となります。
仏壇の中心は本尊なので、位牌は本尊がかくれないように、左右か一段低い位置の左右に安置します。
向かって右側が上座なので、右側からご先祖の古い順に並べていきます。世代の古い順で並べますから、亡くなった順番は関係ありません。
ご夫婦の場合は、夫の位牌を右側に、妻の位牌を左側に安置します。
位牌が一つの場合は、本尊の右側に安置します。
位牌を新しくしたときの「位牌の魂入れ」
位牌を新しくしたときは、菩提寺の住職に魂入れの儀式「開眼供養(かいげんくよう)」をお願いします。
最近は納骨や四十九日法要のとき一緒に、位牌の魂入れをすることが多くなっています。お寺で法要を営むのであれば、お寺に位牌を持参して魂入れをお願いします。
魂入れをしていただくことによって、ただの商品としての位牌から、魂の入った真の位牌に変わります。
傷んだ位牌
位牌は故人そのものと考えられています。古くなって傷んだ位牌をそのままにしておくのは故人がかわいそうなので、修理をするか新しい位牌につくり変えます。
傷んだ部分の修理ができるかどうかは、仏壇店に相談するとよいでしょう。
新しい位牌につくり変えた場合、住職に古い位牌から魂を移しかえていただき、古い位牌は菩提寺に納めお焚き上げしてもらいます。
位牌の処分
不要になった仏壇仏具を廃棄処分したい場合は、仏壇店に依頼して供養処分してもらいます。お焚き上げ供養処分料や引取り料が必要になります。古い仏壇の中に大切な物が残ってないよう注意しましょう。
このとき仏壇店に依頼できるのは仏壇仏具だけです。
位牌や本尊・仏像は、菩提寺に納めお焚き上げしてもらうのが、本来の位牌の処分の仕方です。